CardWirthシナリオ 「暴風に問う古典」
2016/01/24
2017/04/30 更新
作品概要 :旧約聖書より、2人用読み物シナリオ
動作確認 :1.50
所要時間 :10分以内
対象レベル:不問
スクリーンショット:
サリマン(『そこから』バルドラ様)
ドクター(『暗黒街ペテンザム』アーティ様)
最近ブログ記事がCWばかりになってきましたよ。
CWしかやってませんからね。当然のことです。はい。
年末年始を使ってシナリオを練り直す際に、本文と同じくらい手詰まったのがタイトルでした。
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タイトルの付け方 – ライトノベル作法研究所
CardWirthにおいては「依頼を受ける→遂行する→報酬を受け取る」という流れがある程度お約束として成り立っているためか、シナリオタイトルについても幾つかのパターンが見受けられます。
簡単なものですが区分けてみました。
■冒険者本人を示すもの
・冒険者探偵
・聖夜の守護者
・スティープルチェイサー
・劣等者
・少年の詩 他
■作中に登場するNPCたち
作中に登場するヒロインや敵など。たまに親父さんや娘さんのことも。
・教会の妖姫
・麗しき醜女
・暴虐の具現者
・見参!東方武芸団
・鏡の山の食人鬼 他
■シナリオの目的そのもの
宿の依頼貼り紙がそのままシナリオタイトルになっている場合など。
・港湾人足求む!
・幸運を捕まえろ!
・酔っ払いを追っ払え
・魔道書解読の依頼
・絵画修復の依頼 他
■舞台
・交易都市リューン
・凍える湖城
・木の葉通りの醜聞
・晴れ知らず森
・コデルモリアの英雄 他
■キーアイテム
・家宝の鎧
・アンタレス
・音の鳴らないオルゴール
・βbox
・賢者の果実
■キーイベント
作中のハイライトとなる重要イベント。
・賢者の選択
・ヴィジョン・クエスト
・子供狩り
・アッチャラペッサー
・ナイトスイミング 他
■世界観の総括
・奈落への退廃
・人生という名の冒険
・Wolf’s Night
・フェイク・ザ・フェイス
・月光に踊る長靴 他
『シナリオの目的・依頼名』と『キーイベント』は統合してもいいんじゃない?とか、大雑把すぎて最終的に「世界観の総括」が膨れ上がりそう… とか、思ったりしていますが まあ 印象こんな感じです。(ほんとうに適当)
でもこの辺り押さえれば本編イメージを掴みやすいタイトルにはなる…はず…
過去にノベルゲームを作ったことはあったのですが(enchant.js ・ ティラノスクリプト)、考えてみれば一本道ばかりで、まともに複数の選択肢がある読み物ゲームを作るのは今回が初めてでした。
備忘録として「最初から欲張りすぎました」メモ。作者の皆様は凄いんだなぁ…
■口調対応は最小限でいい
当初は「姉御っぽい粗野女性とかほしい☆」など浮かれたことも考えていましたが、直ちに翻しました。エディタの使い方から覚えるレベルなら口調対応とか考えるべきじゃなかった。 男性・女性・上品 この基本口調で最低限の用は足りると再確認…。「口調設定」の画面から組む必要がある上、口調を1種類増やす=台詞が1シナリオ分増える ということで、とにかく作業量が膨大になったのでした。重要なのは口調を揃えることではなくシナリオを完成させること。
■役割とか深く考えない
「役割設定」で詰まった場合に。これも口調と理由は同様。役割を揃えなければシナリオを進められない場合、まず脚本に手を加えることも視野に…。重要なのは役割設定を組むことではなくシナリオを完成させること。
■エディタをいじり始める前に、起承転結は完成させておく
マルチエンドなど複数ルートがあるならそれも事前に完成させておきましょう。正確に言うと、起承転結もできてないネタでエディタ始めるのはよすべき。 途中で詰んで飽きます。自分が。文章で書き上げていればなお素晴らしいですが、とりあえずエンディングまでの見通しが出来ていれば良いんじゃないでしょうか。重要なのはエディタに習熟することではなくシナリオを完成させること。
■ストーリーは1から自作した方が楽
これどういう意味かといいますと、今回パブリックドメインの物語を題材に選んだのですが ①そもそも文章を現代語に書き直す必要が生ずる(青空文庫などからのコピペが使えない/できても想定ほど作業量の短縮にはならない) ②登場人物の心情を読み取り、場面展開の解釈を確認するため解説書を読み漁ることに ③→解説者ごとに意見が分かれており混乱
など多くの理由から、予想以上に手間が掛かったのです…。パブリックドメインなら予め完成済の物語だから、初心者はこれに沿えば1本作れるんじゃない?と…ええ…そう気軽に思っていたのですが…
シナリオは1からオリジナルで組んだ方が完成させやすい、というのが自分の結論となりました。よい勉強になりました…
はい(自戒)
年末を期限に簡単な読み物を完成させ、一応は公開もしたのですが、変更・修正したい箇所が増えすぎたため年明けにまた取り下げました。
ただしばらくはもう旧約聖書触れたくない… この秋冬で一生分くらい聖書読んだ…
2016年になりました。
新年あけましておめでとうございます。
こんなブログを書いている現在、既に2016年第1週が終わっています。早くも1年のうち2%が終わったことになりました。早い。早すぎる。こんなことしてたら寝て起きてしてるだけで1年が終わってしまう。
みなさま本年の幸先はいかがでしたでしょうか。わたしはスター・ウォーズを観たので満足です。