東京都美術館『ボッティチェリ展』

気付けば2月もよく遊びまわっておりました。

上野の東京都美術館にて【ボッティチェリ展】なる特別展が開催されているのですが、こちらが大変すばらしい展示会となっていましたので、皆様お時間など余裕が許されましたらぜひ。
まずオープニングから開催に寄せる挨拶が豪華すぎて。これが日伊国交150周年記念の力…

ボッティチェリ個人だけでなく、まずはボッティチェリの生きたルネサンス期とその時代を築き上げたロレンツォ・イル・マニーフィコ(ロレンツォ・デ・メディチ)の紹介。時代についての分かりやすい説明や、かれの誇った豊かな財産などから、華やかな展示は始まります。

師フィリッポ・リッピに学び壮麗に開花するボッティチェリの時代へ、
そして受け継がれるフィリッピーノ・リッピの系譜へ。

天才の手仕事というものは、一般的なイメージで語られる「特殊な才覚の持ち主による言語化できない感性のみが、神に愛される作品を世に送り出すことができる」というよりむしろ、言葉に尽くされぬほど地道な作業によってのみ支えられているのかもしれないな と思わされる展示会でした。

そんな訳で

CardWirth 20コンテンツシナリオとしてアップしていた「『ヨブ記』より 序」を下げました。

もともと 『暴風に問う古典』未完成版 の意味合いが強いシナリオでしたし、また未完成版ゆえにBGMとしてmp3を使っており、そのため20コンテンツしかないのに完成版である『暴風』より遙かにサイズが重いという謎シナリオになっていたのも取り下げ理由の一つです。
ヨブ記というテーマのお陰か、有難くもご感想を頂く機会にまで恵まれまして、大変励みになりました。ありがとうございました。

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CWのシナリオ作りは、難しいですが面白いですね。

2016年中にもう一本くらい、合間を見つけて完成させられれば嬉しいなといったところです。

 

CW 静かな夜の少人数シナリオ

「一杯飲みに行かない?」「寒い中外に行かなくても」というネスカフェアンバサダーのCMを見るたび、フラグクラッシャーとはこのことか…としんみりした気分に浸っています。こんにちは岩長です。

Twitterの方でも書き散らしているシナリオ感想をぽつぽつブログの方にもまとめていけたらなと。少しずつ直していってみます。しかしどうカテゴリ分けしたらいいんでしょう。もちろん対象レベル・作者様名・など細かく分類できるのが最良とは承知しておりますが、カスタムタクソノミーなんてまだ使いこなせない

 

「眩やみ」
「くらやみ」と読むそうです。悪役/暗殺者/または暗殺者寄りの盗賊 などパーティにおられるならぜひともお勧めしたい、と言いますかもはや有名作なのでは。訥々とした中に温かみのある台詞回し、上品に抑えられていながら鋭利な戦闘表現、ラストの演出、どれもこれも洗練され過ぎている…
宿にドンピシャハマった方は同作者さまの「劣等者」もプレイしよう 是非しよう

「鋏」
赤く染まって帰ってきた”狂犬”の髪を”飼い主”が切ってあげる宿の夜の話。世界史の闇に、カードワース史の狭間に、このシナリオを埋もれさせてはならない…!! 告白しましょう 大好き です 皮肉を帯びた軽薄な言葉の、やりとりの軽さ鋭さがたまらない。優しいピアノ曲が夜に映える作品

「土」
“今日、初めて、人を、殺した。”つっかえながら澱を吐き出す冒険者と、聞き役として静かにその話を受け入れる仲間の掌編。言葉少ない中にも冒険者たちの強い友愛と、その後ろの孤独感が伝わってきます…。物悲しくもうつくしい
シナリオ本編には関係ありませんがわたしはこの作者様のシナリオがどうも大好きです。温度と湿度と距離感のバランス、そしておそらく冒険者たちの命の捉え方が個人的にとても。

「一人寝の夜」
他メンバーとは距離を置く一人とそれを構いに行く世話焼きの、静かで暖かな2人シナリオ。という一文で興味を持った方は「 カードワース」と足してGoogle検索だ!会話が多く交わされる訳ではないのですが『間』が実に雄弁。粗雑な世界に生きる冒険者たちの、奥歯にものの挟まったような不器用極まりない好意の表現はいとおしいですね

「夜の髄に」
小説の中の世界のような、どこか懐かしい絵本のような、雨降る一夜の不寝番。画面上にほぼ動きがない静的なシナリオであるにも関わらず、間が美しくとっぷりとした満足感に浸らせて頂けます。依頼の帰り道に土砂降りの雨に降られ空家のお世話になる一連の流れはカードワース界の浪漫。いろんなルートがあると聞いてはいるのですが 毎回手を出せない Oh…

「サイレン」
この物語がカードワースの世界に産み落とされたことを作者様へ感謝すると同時に、この物語がカードワースシナリオとして生を受けたことを、一読者として大変勿体なくも思います。Kindle電子書籍とかカードワース媒体以外でもなんとかして世に出せないものか…
もっともっと世の中の多くの人に読んでもらいたくなる作品です。

「ナイトスイミング」
恋愛関係でも相棒関係でもない、けれど距離は思っている以上に近い そんな男女2人の野営の夜の暇潰し。月夜の会話は温度もテンポもなんだか僅かにズレていて、けれどその一方で絶妙な近さも感じさせてくれます… 清浄な情景描写も堪能させて頂きました!

「走馬灯のように」
作者さまコメント「高校演劇の創作脚本でよくありそうな」との一文に「わかるー!」と膝を百編打つ 秋の地区大会で必ず一校は上演される系のやつですよねー!
スルリと皮膚の肉を割き、けれど傷は何の跡も残さず癒えていく、そんな鈍光を放つ刃物のような作品でした。ありがとうございました…

「君が眠るための月夜」
仲間の命を預かるリーダーと、その眠れない夜をふと垣間見てしまった焚火番を穏やかに描く少人数シナリオ。愁いを帯びた弦に乗せ底が抜けたように天高い星空と、パチパチ爆ぜる火の粉の情景が浮かびます。言葉は少なく、思いやりつつ、あくまで強く。信頼関係へ温葡萄酒で乾杯

「交易都市の一夜」
真夜中のリューンで鬼ごっこ! うっかり選択肢を違えればすぐ”鬼”に捕まり醜態を晒す結果になってしまいまして、これが非常に熱くなれます。追っ手を躱し建物に身を隠し人混みに紛れ、街路を走り抜ける疾走感はとても痛快。私娼窟のお姉さんが大好きなんですが別展開ルートはないものか…
定期的に走りに行き、今日はいくぜ!という日に限ってなぜかあっさり捕縛されます。くそー。

 

「無 い」
ほら、あの、疲れて家に帰ってきて、もうなんにも難しいこと考えたくないとき、即寝たいわけじゃないけど遊びに十分なほどエネルギーが残ってる訳でもないとき。そういう時ってあるじゃないですか。そういう日に力を抜いて楽しめるシナリオです。
と書いたら作者様のページには眠れない日の夜にと書いてあった。あたま気楽にして、のんびり遊びましょう。揚げじゃがが食べたくなります。

シナリオ「暴風に問う古典」

暴風に問う古典

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CardWirthシナリオ 「暴風に問う古典」
2016/01/24
2017/04/30 更新

作品概要 :旧約聖書より、2人用読み物シナリオ

動作確認 :1.50
所要時間 :10分以内
対象レベル:不問

ダウンロード

 

スクリーンショット:
サリマン(『そこから』バルドラ様)
ドクター(『暗黒街ペテンザム』アーティ様)

CWシナリオのタイトルパターン

最近ブログ記事がCWばかりになってきましたよ。
CWしかやってませんからね。当然のことです。はい。

年末年始を使ってシナリオを練り直す際に、本文と同じくらい手詰まったのがタイトルでした。

覚えておきたいベストセラーのタイトル14パターン
小説(作品)の“顔”となるタイトルとは、どのように決めるべきか
タイトルの付け方 – ライトノベル作法研究所

CardWirthにおいては「依頼を受ける→遂行する→報酬を受け取る」という流れがある程度お約束として成り立っているためか、シナリオタイトルについても幾つかのパターンが見受けられます。
簡単なものですが区分けてみました。

■冒険者本人を示すもの
・冒険者探偵
・聖夜の守護者
・スティープルチェイサー
・劣等者
・少年の詩 他

■作中に登場するNPCたち
作中に登場するヒロインや敵など。たまに親父さんや娘さんのことも。
・教会の妖姫
・麗しき醜女
・暴虐の具現者
・見参!東方武芸団
・鏡の山の食人鬼 他

■シナリオの目的そのもの
宿の依頼貼り紙がそのままシナリオタイトルになっている場合など。
・港湾人足求む!
・幸運を捕まえろ!
・酔っ払いを追っ払え
・魔道書解読の依頼
・絵画修復の依頼 他

■舞台
・交易都市リューン
・凍える湖城
・木の葉通りの醜聞
・晴れ知らず森
・コデルモリアの英雄 他

■キーアイテム
・家宝の鎧
・アンタレス
・音の鳴らないオルゴール
・βbox
・賢者の果実

■キーイベント
作中のハイライトとなる重要イベント。
・賢者の選択
・ヴィジョン・クエスト
・子供狩り
・アッチャラペッサー
・ナイトスイミング 他

■世界観の総括
・奈落への退廃
・人生という名の冒険
・Wolf’s Night
・フェイク・ザ・フェイス
・月光に踊る長靴 他

 

『シナリオの目的・依頼名』と『キーイベント』は統合してもいいんじゃない?とか、大雑把すぎて最終的に「世界観の総括」が膨れ上がりそう… とか、思ったりしていますが まあ 印象こんな感じです。(ほんとうに適当)
でもこの辺り押さえれば本編イメージを掴みやすいタイトルにはなる…はず…